奈良に行ったときのこと
お盆休みに奈良のおばあちゃんのおうちにいったよ。おじいちゃんのお墓参りも。
おじいちゃんといえばわたしが1歳の頃に亡くなったのだけど、もちろんのこと全然覚えていなくて。仏壇の前で手を合わせるとき『おじいちゃん』といえば老いている、というイメージがあったから、この人だ!って物心ついたときから間違えてひいおじいちゃんの遺影にむかって手合わせてなむなむしてて(笑)ふと高校生くらいになって、この隣に並んでる写真の人って誰だろう?っておもっておかあさんに聞いたら「これがじいさんやろ!あんたいままで誰に手合わせてたんや!」っておかあさんに怒られたことがある(笑)慌てておじいちゃんに謝った^^;(大掃除のときにホームビデオがでてきたから見せてもらったけど、やさしくていいおじいちゃんだった^^)
そういえば今回初めてしったのだけどお墓の前で手を合わすとき、しゃがまないといけなかったらしい。今までずっとしゃがんだことなかった!たしかにずっとおじいちゃんのこと見下ろしてたことになってたのかな?礼儀とはむずかしいぞ…!そもそもずっと顔を勘違いしてたわけだからわたしは礼儀どころか無礼すぎるけれど!(後々調べてみると、履物履いてたら立っててオッケーみたいなことネットでかいてあったけど実際どっちがほんとうなのかな、しってるひといたらおしえてけろ)
さてさて奈良に行ったときのこと。ならまちに『ほうせき箱』っていうちょ〜〜有名なかき氷屋さんがあるらしく、(エスプーマっていう泡?ふわふわなクリームみたいなのが乗っててそれはそれはおいしいらしい)ずっといってみたかったのだけど、なんと人気すぎて朝の8時半から整理券を配るという。お昼頃についてまだ配ってるかな?っておもっていってみたのだけど、なんと8時半に配り始めて、8時半に配布終了。くやし〜〜(^。^)というかもう早すぎて永遠に食べれないきがする。この日は燈花会(とうかえ、ロウソクのイベント)もあったから余計にかもしれないけれど、土日はもう朝からいかないと整理券もらえないみたい。
https://tabelog.com/nara/A2901/A290101/29011038/
いつかいってみたい💪(U 'ᴗ' U💪)
ちなみに燈花会は境界の彼方の聖地巡礼でもああるよ^^きれいだよ^^これは2015ねんのコラボイベントのときのおしゃしん!
それで、ほうせき箱がだめだったから、つぎは樫舎(かしや)にいこう!ってなったのだけど、こっちはこっちで大行列。わたしは樫舎にいったことないのだけど、おかあさんとおねえちゃんはいったことがあるみたい。すっごくおいしいんだって!^^普段はそこまで混んでないみたいだけど、燈花会もあったからかな、めちゃくちゃ並んでた……暑そうだったので断念。お店が狭いってこともあるかもだけど、さいきんインスタとかの口コミもあってか、どんどん人気になっているらしい。わたしもいってみたいものです。
https://tabelog.com/nara/A2901/A290101/29002296/
(おいしそ〜〜( ; ; ))
さてどうする?ってなったのだけど、樫舎の向かえに、ならまち情報館っていう観光案内所みたいなところがあって、そこのお姉さんにおいしいかき氷屋さんは他にあるかきいてみることに!
おしえてくれた!それも何件も!だから道に迷ったりオススメのお店しりたいときはみんな寄ってみたらいいかも。ならまちって色んなところにお店があって迷いやすいのよね。
たどり着いたよ!おいしいかき氷屋さん!
寧楽菓子司 中西与三郎さん!
いりぐちからおしいそう
和三、宇治、梅、苺の4種!
わたしは練乳いちごにしたよ(^。^)
いちごジャムのってる^^
めちゃくちゃおいしかった〜〜!!!苺が濃い!!!!!とにかく濃い!!!!たべたしゅんかんに「!!!!???うっっっま!!!?????」っておもわず声出ちゃったもん(^。^)自家製苺シロップらしい。奈良のブランド苺の古都華をつかってるんだって!なまえもかわいいね^^やはりいちごは練乳との相性がばつぐん!氷もやっすいガリガリした氷じゃなくて(笑)ふわふわだったしめちゃくちゃおいしかった^^
おねえちゃんとおかあさんは練乳和三金時をたべてたよ!これまたもらったけどほんのり和三盆の甘みが〜〜!!!めちゃくちゃおいしかった!!!!でもお姉ちゃん曰く、練乳で和三盆の味がちょっと消えちゃってるから、和三盆味わいたいならふつうの和三みぞれのほうがよかったかな、って。和三盆ってやさしい味だから、しっかり味わいたい人はそっちのほうがいいかも!でもすっごくすっごくおいしかった!おかあさんはわらび餅トッピングしたらよかった〜〜ぜったいもっともっとおいしくなったって落ち込んでてかわいかった。(わらび餅とか粒あんが追加できる)
おみせのひとは、梅蜜みぞれが人気っていってた。自家製梅蜜らしい。苺のが梅よりすきだから頼んだけど、そっちもきになるなあ^^
かき氷、それはそれはおいしかったのだけど、中西与三郎さんでよかったの、お店の中で喫茶を待てるのよね、(中西与三郎さんは和菓子屋さんでその中に喫茶がある。あの高級奈良ホテルでも季節によっては売ってたりするほどおいしくてかわいい和菓子らしい。夏だったので向日葵のかたちの和菓子とかうっててすてきだったのだけどしゃしんとるの忘れてた(笑)🌻)だから、この日はとにかく暑い日で、外で待たされてたらへろへろになっちゃってただろうけど、お店の中で待たせてくれるから涼しかった〜〜^^
ちなみにわたしがいったのは2じくらい?かな、1組待っただけでたべれたけれど、3時くらいにはけっこう何組もお店の中で待ってた。
奈良は氷室神社の名前にちなんでかき氷で町を盛り上げよう!っていうあれで、いろんなところで売るようになったらしい。っておばあちゃんがいってた。むかしは奈良になんにもなかったイメージだったけど、最近はおしゃれなお店もいっぱい増えてていくのが毎回たのしみになってる^^
あととにかく暑かったから、おかあさんがならまちの中川政七商店で奈良ふきん(ふわふわ)買ってくれて、濡らして糊とって、濡れタオルにして首に巻いたりしてた(笑)それくらいあつかった(笑)わたしはどらちゃんのかってもらった(^。^)
ふわふわ、かわいい。
よるは天丼まきのに行った!さいきん流行りの!なんばとかにもあるらしい。
たしかにこの見た目はおいしそ〜〜だ(^。^)
わたしが千円ちょっとのひだりのやつ(穴子がめちゃくちゃでかい)で、おねえちゃんは千円くらいの右のやつ。でかい。とにかくでかい。
結論!!!おいしかったー!!!!(^。^)あ、これあかんやつ、胃もたれするやつ、っておもってたんだけど、ぺろりだった!!!!さすがに後半は生姜と一緒にたべなきゃちょっときつかったけど、サクサクしててとにかくおいしい!天丼まきの!おぼえた!!!ま〜〜きのっ。
えのきとかも好きじゃないのだけどおいしかった〜〜( ; ; )穴子、海老、たまご、アスパラ、えのき、ホタテ、イカ、あとなんだっけ?とにかくごろごろいっぱい。重そうに見えるけど、意外とあっさりしててたべやすかった。タレもあっさりぎみ。おいしかったよ(^。^)おばあちゃん好き嫌い多くてよく残してるんだけど(笑)ぺろっとたべてた(笑)お気に召したらしい^^
お店出てからうっ…ってなったけど(笑)これで千円はよい^^そりゃ混むはずだわ。
なんだかんだ充実してたのしかった^^
また奈良に行くときはブログかきます。
さいごに
おひるごはん。おばあちゃんの手作り。
ついったーでもかいたけど、おばあちゃんのにぎるおにぎりはなんでこんなにおいしいのでしょう。見た目からもうおいしそうだもん。この前亡くなったばあのつくるおにぎりもおいしかったし、きっとおばあちゃんたちは魔法がつかえるにちがいない。おいしいおにぎりの魔法。
ぽちゃこ×ぐでたまかふぇ
梅田HEP FIVEのぐでたまかふぇで期間限定のぽちゃっこメニューたべてきたよU・x・U
ぐでたまちゃんは普段あまり推してはなくて(笑)はじめていきましたの!でももうすきになっちゃうくらいとろふわで〜〜かわいかったー!
いりぐち。
第一声が「かわい〜〜っ!!!」だったねもう。
まずおっきいぽちゃがお出迎えしてくれる!
この淡い感じのイラストがほんっっとにかわいい…
ぐでたまかふぇってかわいいのね…♡とにかく店内にい〜〜っぱいぐでたまちゃんがいる!ぽちゃもい〜〜っぱい!
注文して店内をぱしゃりぱしゃり
これが常設ってすごい!
らんちょんまっと!もらってかえった(^。^)
めちゃかわいい〜〜(^。^)
コラボカフェのらんちょんまっとってひたすらたまっていくのよね…もう50まいくらいになってるのでは……みんな保存ってどうしてるんだろう?
さてさてまずはともだちのぶんから!
ちょっともらったけどおいしかた〜〜^^今回ぽちゃメニュー食べたけど次ふつうにたべにいきたい!クリームうどんとかもおいしそうだった〜〜!やっぱりたまごなだけあっておいしそうなメニューがおおいね。
つづいて!やったー!きたー!
『ぐでたま布団でポチャッコがおねんねzzz…ハッシュドビーフ』(笑)なまえ(笑)
か、か、かわい〜〜!!!そしてすっごいおいしかった!ちょっとだけ、ほんとにちょっとだけピリ辛。たまごふわっっふわでらぽちゃのおめめは、、あれなんだったんだろ?味忘れた。耳はコラボカフェあるあるのぜっんぜんおいしくない紙みたいなやつ(笑)お帽子はハムとなんと!ぼんぼんが明太子!!!おいしかった〜〜(^。^)全体的に味濃いめ!めちゃめちゃおいしい!!!キャラクターカフェでカレーはよくあるけどハッシュドビーフってちょっとめずらしい?きがする…おいしかった!(^。^)
さてさてデザートなのです。
後輩ちゃんが頼んだドリンク!かわいい!カフェラテだっけ?すっごいおいしいってゆってた!
ドリンク頼んだらぽちゃのコースターもらえるってしらなかった!!!Σ(・□・;)頼めばよかったな〜〜だってすっっごいかわいい…おしり…ふりふりしてる…
わたしはね、ともだちとパフェたのんだよ!
ふたりでたべた!
かわいい
クリームにマンゴーのソースめちゃかかってた。おててはマシュマロだったきがする。
キウイにマンゴーにブルーベリーに…なかにスポンジケーキと、青色のゼリーがふんだんにはいってた!ご飯食べた後だったらふたりで割ってちょうどいいくらい(^。^)
ぐでたまどこかな〜〜ってさがしたらぷりぷりのおしりがっ!!!(笑)プリン味のマシュマロだったの(^。^)
満腹満腹でごちそうさまでした!
レジでステッカーもらった♡
かわいい♡
冷蔵庫に貼った(はさんだ)
あとでしったけど4階のサンリオショップでおかいものするときにレシートもってったら缶バッジもらえたらしい…!ぐっ…しょっくだ…
ここでいちご新聞かえばよかった(><)
ぐでたまかふぇのコラボは9月30日まで!
けろっぴカフェにいってきたよ🐸
大丸神戸店で開催中のけろけろけろっぴカフェにいってきたよ(^。^)
ひとりで…(笑)
この日は朝から美容院に行ってかわいくしてもらったのでおでかけしたくて^^
平日の夕方にいったけど並ぶほどではないものの人はまあまあいっぱいだた!
入り口でけろっぴが迎えてくれる🐸
かわいい
中に入ってもけろっぴがいっぱーい!
わたしのお席はこのこたちの真下でしたの!
かわいい
かわい〜〜〜〜〜〜(^。^)
ブランコしてる(^。^)
リゾット食べたかったんだけど、ランチを少し前に食べたところだったからパンケーキにすることに。それからけろっぴのお顔があまりにもかわいかったからの、メロンスムージーも!
まずお料理の前にランチョンマットを持ってきてくれました!コースターはドリンクの特典ね
どきどき
まずはパンケーキ!
かわ〜〜〜〜〜〜^^^^♡
とってもかわいい!!!
あっぷのあんぐるも!
いままでたべたコラボカフェのパンケーキでいっっっちばんおいしかった!!!!
しっとりふわふわ!!!クリームは意外とあっさりしてて、いっぱい食べてもぺろりと行けちゃう。食べやすい!とにかくおいしい!!!さすが百貨店内のカフェ!バニラアイスとたくさんのフルーツ、星型のクッキーが添えられてたよ^^実はフルーツそこまですきじゃないのもあったのけどね、健康のためにたべた。
つづいてメロンスムージー!
正面(^。^)
目はクッキー、口はチョコ、ほっぺはフルーツ!めちゃくちゃおいしい!!!あまくてメロン感がすごい!すっごいメロン!底にごろごろフルーツがはいってた!あとグラノーラも!飲み物というより食べ物?というくらい盛りだくさんで満足^^とにかくメロン。うまい。
満足してお会計〜〜のまえに!けろっぴカフェ限定のマグカップを買うことに!
でも3種類もあって迷っちゃうの^^;店員さんにそれぞれの特徴聞いたりしてね、けっきょく初代のカップに決めました!
裏面もイラストがあってお気に入り。
他の2つもかわいかったんだ〜〜〜〜
かなり悩んだ…でもこのこにしてよかった!
このまま帰…らずに、7階のサンリオショップでけろっぴカフェの限定グッズが売ってるということで移動。
めっちゃあった!(^。^)
かったもの!まずランチトート!
めちゃかわ…♡けろっぴカフェのマーク?と悩んだんだけど〜悩みに悩んでこっちのこに!
お弁当いれるかジムでお水とかタオルいれるバッグにするかかんがえちゅう!この淡い色合いがほんとに和む…癒しのかえる…
それから記念にと缶バッジ!かわ〜〜♡
こっちも3種類あってめちゃくちゃ悩んだんだけどけろっぴカフェ!ってかんじがいちばん強い子にした(^。^)
ステッカーはけろっぴカフェで飲食したレシート持ってたら先着でもらえるから、行く際は必ずレシートもらうこと!
おみやげのアクキーも^^
さらにさらにサンリオ大丸神戸店のリニューアル記念に先着で缶バッジがもらえちゃう!
やった〜〜!かわい〜〜!これまた3種類あって悩んだ…
すっごく充実したけろっぴ巡り…
ごちそうさまでした!
けろっぴカフェは9がつ2にちまで大丸神戸店3階、ラ・ポムベールさんでやってるよ!
いろんなコラボカフェいってるわたしがいっちばんおいしかったっておもうカフェだったのでぜひいってみてね(^。^)
8月3日
8月3日におばあちゃんが亡くなった。
急性白血病だった。もう歳も歳だったので延命はしないことにした。早くて1ヶ月、3ヶ月は持たないかもしれないと言われ、覚悟はしていたけれど、1ヶ月経たずに亡くなってしまった。
その日は午後出勤だったので、出勤前に連絡が来て、そのまま帰らせてもらった。
急いで病院に向かう。涙がでそうになったけれど、まだ実感もあまりなくて。ただただ必至に自転車を漕いだ。
思い出すのは子供の頃の思い出ばかりだった。
病院に着くと、カーテンが閉ざされた奥、ベッド周りに看護師さんたちがいた。「今綺麗にしているから、また後でおいで」と言われた。目にライトを当てたりしていた。談話室にいくと母と叔父がお葬式の話をしている最中だった。
大切な人が亡くなっても、悲しむ暇もないくらい決めることがいっぱいで忙しい、とどこかで聞いたことがあった。淡々と進んでいく話を隣で聞いた。さっきのおばあちゃんの姿を思い出して涙が出た。ぽろぽろぽろぽろ涙が出た。
お母さんは泣いていなかった。強い人だった。
親は強いと言うけれど、昔から泣いているところをほとんど見たことがなくて、唯一見たことがあるのはわたしが高校受験に落ちたときくらいで(笑)とにかく泣かない人だった。
でも、わたしを見て、わたしが泣くから、だからお母さんも泣きそうな顔になったから、泣いちゃダメだって、わたしが泣いたらお母さんも泣くから、と思って我慢した。それでも泣いてしまったのだけど。
葬儀は行わないことになった。
火葬だけでもお花を入れたり、お別れはできるということだった。(お坊さんにも来てもらうことにした)
理由としては身内がもうほぼいないこと(わたしにはいとこがいない。おばあちゃんの兄弟も妹さん以外はみんな亡くなってしまったから、家族と叔父、大叔母だけ)、おじいちゃんが身体が悪い上に認知症で長い葬儀には耐えられなさそうだということ、火葬のみなら日曜日にできること(葬儀は月曜日になるらしかった)、そして正直お金の問題もあった。火葬だけでもしっかりお別れできると聞いてこの日来れなかった姉妹のことを思ってほっとした。
葬儀屋さん?の方と一度別れ、死亡届を出したりした後、おばあちゃんの元へ。
綺麗にベッドが整えられて、顔に白い布が掛かっていた。涙が出た。お母さんも悲しい顔をしていた。
でも白い布を取ると、何故かめちゃくちゃ出っ歯で(笑)誰!?ってわたしもお母さんも笑った。長く入れていなかったからか入れ歯がカタカタ浮いて、前に出るのだと看護師さんは言っていた。本当に別人なくらい歯が出ていて(笑)おかあさんが「ばあさん死んでも笑かしてくるわ」と笑って言った。そういえば生前も冗談をよく言って笑かしてくる人だったのだ。
(ちなみに叔父も後で布をめくって笑ってた)
夕方に車が迎えにきた。
おばあちゃんは担架に乗せられ、白い大きな布で包まれた。やっぱりそうリアルなものを見ると実感がわくのか、また涙が出た。主治医の先生と看護師さんたちがたくさん見送ってくれた。暑い日だった。真夏の暑さの中、車に乗せられて離れていく姿は今でも思い出すと涙が出る。
火葬の場合、写真が付かないらしくそれはどうかなあと思ったので写真を現像しにいくことした。そういえば最近撮ったところだった!と思って良い写真だー!と現像したものの背景メインでおばあちゃんめちゃくちゃ小さくて(笑)
これは遺影にならんやろ(笑)おかあさん現像とかよく分からんからお前連れてきたのに役にたたんなあ(笑)っておかあさんに怒られた(笑)
(たしかに遺影には使えないけど(笑)でも良い写真だとおもう^^)
ちなみに遺影はもう一度現像し直すことになった(笑)
夜、お父さんと妹が急いで帰ってきた。
電話に気づいた姉からも連絡があったが、お通夜というわけではないので、遺体の預かり所(おそらく霊安室みたいなところ)で会えるわけではないという。火葬の日、日曜日まで出来ることがないので一緒にご飯を食べて帰った。
ご飯は案外いっぱい食べれた。
たとえばこれが事故死とかならまた違ったのかもしれない。ある程度覚悟していた死であって、もう十分天寿を全うしていた。それに、痛みがなかったそうだ。病気に苦しんで亡くなっていくのを見ると辛かっただろう。おばあちゃんはアルツハイマー症でもあった。認知症の人は痛みとかが分かりにくいことがあるそうだ。でも足をぶつけたりすると痛いと言っていたこともあったから、病気のほうは本当に痛くなかったのだろう。不幸中の幸いか、ある意味それで良かったのかもしれない。
わたしはおばあちゃんを見送れたし車が来るまでの長い時間一緒にいれたけれど、妹はそうじゃないから、、まだ信じられないようだった。お見舞いも先週、先々週と行ったところだった。姉妹達も2週間程前におばあちゃんに会ったところで、そのときはもう元気で。先週は少し疲れてるような感じだったけれど、、本当に急に容態が悪化したようだった。前日、8月2日にお見舞いに行った際、いつもよりご飯を食べなくておかしい、もう永くはないかも、とお母さんは思ったそうだ。その次の日に急に亡くなった。わたしはその日お見舞いに行かなかった。つい先日行ったからと言えども行けばよかった。後悔してももう遅い。
実家に泊まろうと思ったけど、お母さんも色々思うことがあるだろうと思ったから帰ることにした。わたしがいたらゆっくりおばあちゃんを想うこともできないだろうから。
ツイッターも見たりするほど元気でないかなって思ったけれど、案外そうでもなくて。みんなのいつもと変わらないツイートを見てると元気が出た。好きなアイドルや好きな絵師さん、好きなフォロワーさん。一人でいるとどうしても悲しくなってくるから。
わたしに趣味があってよかったと心から思った。
泣いたせいかどっと疲れて、早く寝ようと思ったけれど夜は眠れなかった。部屋を暗くして目を閉じても何時間も。実家に泊まれば良かったかなあと思った。
3時を回る頃、ふと宇多田ヒカルの「真夏の通り雨」という曲を思い出した。亡くなったお母さんに向けた歌だそうだ。前に聴いて良い曲だと思った歌だ。悲しいときは変に明るい曲を聴くよりも悲しい曲を聴く方が心に優しいという。聴いてみようと思った。
そうしたら思いっきり声を上げて泣いた。涙が後から後から溢れて止まらなかった。
おばあちゃんを見送ったはずなのにどこかまだ嘘だと思っている自分がいて、ごちゃごちゃになっていたけれど、これでやっと実感したようだった。おばあちゃんはもういないのだと。
わたしでさえそうなのだ、お母さんにとってはどれほどの悲しみなのだろう、お母さんのことを思うとまた涙が出た。結局泣き止むまで何回も何回も聴いて、気づけば眠りについていた。外がもう明るくなってきていたきがする。
(今でも聴くと涙が出る)
次の日は散々泣いたからかすっきりしていて、いつも通り働いた。おばあちゃんのこと、話はしたけれどもう涙は出なかった。みんな優しくて、わたしの話をしっかり聴いてくれた。
いつもよりは口数が少なかったかもしれないけれど、たわいもない話もしたりして、人に合うと元気が出るなあと思った。
夜は実家に帰った。お姉ちゃんが帰ってきていて、一緒にご飯を食べた。テレビで淀川花火の中継をしていて、みんなで見た。今年は見れないと思っていたから嬉しかった。暑い思いしなくてもクーラーの効いた涼しい部屋で観れるならある意味いちばんいいかもしれない。
おばあちゃんの写真(さっきの写真(笑)遺影を新しくしたので余った分を実家に飾ることにした)がこっちを向いていたのでテレビの方に向けて一緒に見た。「ばあちゃんも見てるかなあ」と言ったら「今はじいちゃんのところにいるかもしれへんなあ」とお姉ちゃんが言っていた。
おばあちゃんはおじいちゃんのことが大好きだったのだ。
(おじいちゃんは今お母さんの働いている老人ホームで暮らしている)
家に帰って映画を観た。Mr.インクレディブル。
面白かった。すっごい良かった。また元気でた。不謹慎だ!と思う人もいるかもしれないけれど、何かをしているほうが気がまぎれる。忙しいほうがいい。
夜に彼と電話をした。ほっとするからか電話をしてる間に寝てしまった。前日よりもぐっすり眠れた。
翌日、8月5日、日曜日。
この日も暑い日だった。喪服を着て集まった。
足の悪いおじいちゃんの送り迎えなどがあったため早めに斎場に着いた。
火葬だけなので無理しなくていいと言っていたが、大叔母だけでなく親戚も何人か駆けつけてくれた。
虫の知らせ、というのは本当にあるのだろう。
大叔母がおばあちゃんの様子を尋ねてきたりするときはいつも病気になったりよくないことが起こるときだった。今回も、少し前、ほんの1.2週間前にお見舞いにきたところだった。亡くなる前に会えてよかったと言っていた。
久々に会った親戚も多く、会話も弾んだがやはり悲しくはなる。でも妹の息子、わたしの甥っ子(もうすぐ1才になる)がそれはもう可愛くて。みんな見てるだけで笑顔になった。大叔母も、「姉妹が死んでとても悲しい気持ちだけれど、(甥っ子が)いてくれてよかった。赤ちゃんはいるだけで和む。見てると元気になれる」と言っていた。その場の雰囲気がぱっと明るくなる。亡くなったことは悲しいけれど、こうやってまた新しく生まれた命で繋いでいくんだと思った。
おじいちゃんは珍しく帰りたいと言わなかった。
ボケてきているのもあって、おばあちゃんのお見舞いに行っても早く帰りたいといつも言っていたのに。一度もしんどいとも疲れたとも言わなかった。ただ、見舞いにも行ってやれんでなあ、、と言っていたけど、入院中2回は一緒に行っていたのでそのことはもう覚えていないようだった。
2時45分。火葬場に呼ばれる。
お坊さんがお経を唱える。
棺の中にお花を入れさせてもらった。
おばあちゃんは綺麗にお化粧をしてもらって、本当に綺麗だった。病院でみたときは血色もなくてああ、死んだんだという感じがすごくしていたのだけれど、まるで生きてるみたいだった。
おくりびとという映画を思い出した。
前歯は出てなかった(笑)合わない入れ歯をとって、代わりに綿を詰めてくれたそうだ。何かを入れておかないと固まってしまって口が開けれなくなるためとりあえず入れ歯をいれていたという。あまりに合わないので外させていただきました、ただ、向こう(天国)にいったときに必要でしょうから棺に一緒にいれておきます、と言ってくれた。(天国で困らないように靴(草鞋)と木の杖も用意してくれていた)
お花と一緒に、おばあちゃんの好きだったものを入れる。お気に入りのカバン、ビールに焼酎(笑)ビールは本当は駄目(多分缶が)なのだろうけど、好きだったのならいれていいですよ、と言ってくれた。向こうでもオシャレができるようにとお母さんが口紅もいれてあげていた。
最後に触れていいといってくれた。冷たかった。病院で触れたときはすでにひんやりしていたけれど、とても冷たかった。見た目は生前と変わらないのに、やっぱり死んでいるのだと実感する。
おじいちゃんが車椅子から立っておばあちゃんに触れる。お経を唱え終わるまでそこから動かなかった。おじいちゃんの後ろ姿を見てると涙が出て、止まらなくなった。横でお姉ちゃんも泣いていた。みんな、泣いていた。
棺が閉まる。火葬場に運ばれる。
不謹慎かもしれないけれど、ユニバでありそうな装置にいれられて、扉が閉まった。扉が閉まっても、涙はずっと止まらなかった。
おおよそ1時間後に骨上げ。
もっとさらさらの骨になるのかと思っていたが、大きい骨や、背骨のボルト(手術跡)はしっかり残っていた。大腿骨がほぼそのまま残っていたので、丈夫だったのでしょうということだった。
足元から少しずつ骨上げをしていく。
最後に頭蓋骨で蓋をするそうだ。
わたしは足の骨を納めた。
おばあちゃんが好きだったデイサービスの日記をカバンに入れていたのだけれど、日記がほぼそのままの形で残っていた。本当はあまり入れたらだめだったそうだ。
本は燃えやすいように思えても紙と紙がぴったりくっついていて空気の通り道がないため意外と燃えないらしい。本を好きな人が亡くなった場合、入れてあげれないのだろうかと思った。もう入れちゃった後だけど。
こんな風になっちゃうんやなあ、、と大叔母が言っていて少し泣きそうになった。
これでおばあちゃんとは最後のお別れになった。
夜、親戚たちと一緒に中華を食べに行った。
昔におじいちゃんとおばあちゃんがよく行っていたというちょっと高級な中華屋さん。
おじいちゃんは老人ホームのご飯が好きじゃないのか、全然ご飯を食べなくて最近みるみる痩せていっていたけど、この日は異常なくらい食べていて、唐揚げも青椒肉絲も酢豚もサラダも炒飯も!出てきたお皿ぜんぶたべるし、ごま団子なんて3つも食べていてみんなで笑った。ビールも3杯飲んでいた(笑)
思い出の味ということもあるのかもしれない。
おじいちゃんは昔鬱になったこともあって、メンタルが少し弱いので心配だったけれど、それなりに受け入れていたようだった。
食欲がなくなるよりは良かったと思った。
帰り際に大叔母が、「でも、お母さん、本当によう頑張ってくれたで、それを思ったらこれでやっと解放されるなあ…」と言った。
それを聞いた瞬間泣くかと思った。
この日記でもはじめに、思い出したのは子供の頃のことばかりだった、と書いたけれどそれもそのはず、おばあちゃんとの思い出が子供の頃からは止まってしまったいたからなのだ。
おばあちゃんはアルツハイマー型認知症になって今年で10年だった。
まだわたしが学生の頃、おばあちゃんは認知症になった。少しずつ忘れることが多くなって、何度も同じ話を繰り返すようになった。話しても10分後には忘れてしまう。調子のいい日もあったけれど、わたしたち姉妹も見分けがつかなくなって、会いに行っても会いに行ったことさえ忘れてしまう。
そのうちあまり会いにいくことが減った。
そうこうしていて気づけば10年も経っていた。
もうそんなに経っていたのか、とわたしは思った。でもお母さんは違う。
おばあちゃんが認知症になってからずっと側で支えていたのはお母さんだった。
お母さんにとってこのおばあちゃんとの10年は長く、辛い日々だった。
ストレスでお母さんも熱が出たり身体を壊すことも増えた。
認知症になると子供の頃に戻るという。わがままになって悪い言い方をすると自己中心的になる。感謝もしてもらえない。
どれだけ親身になっても、どれだけ尽くしてもどれだけ世話をしても、誰にも感謝されない。
洗濯しても掃除してもオムツを替えても、忘れられてしまう。それどころか本人にまたそんなに怒って、だとか疎ましくさえも思われるのだ。何のために頑張っているんだろうと思う。
その上おじいちゃんまで認知症になった。
おじいちゃんとおばあちゃんのため、生活のために働いて、休日もふたりのために尽くして。自分の生活はどこにある?もう早く死んで欲しいとさえ思ったそうだ。
これを読んでいて不謹慎に思う人もいるだろう、そんなこと思うなんて信じられない!と。
でもわたしは近くで見ていて、話を聞いていてどれだけお母さんがしんどかったかを知っているから、どれだけ尽くしても感謝さえされないことを知っていたから、だからこそこれでやっとお母さんも肩の荷がおりる、少し休めるなあと思った。テレビで介護疲れで親を殺してしまうニュースを見ることがある。そりゃ人は殺したら駄目だよ、そんなことは分かってる。でもわたしはそれほど辛かったのかと思うとその人の気持ちが少しわかる気がして責めることができない。殺したくなるほど憎く思う、解放されたいと思うことってきっとある。テレビではこうなる前に相談したりできなかったのか、とかいってる人がいたりするけど、誰にも助けてもらえない、施設に介護をお願いするほどお金にも余裕がない人だってたくさんいる。お母さんのことを考えるとこの死はある意味救いになったのかもしれないとさえ思ってしまうのだ。
それでも、それでもやっぱり悲しいよ、とお母さんは言っていたけれど。
もちろんおばあちゃんだってそうなりたくてなったわけじゃない。だから、おばあちゃんとお母さん、二人に心からお疲れ様と言いたい。
それから今までずっとありがとうって心の底から思うよ。
8月3日。おばあちゃんが亡くなった。
悲しいけれど、最後にはみんな笑って別れれたから良かったと思う。
疲れからか風邪をひいてしまったようで、今日は病院にいって薬をもらってきた。お盆までに治ればいいな。
ちなみにおばあちゃんはよく
「みーちゃん(わたし)がいちばんかわいい、いっちばん好き」とこっそり耳打ちしてくれたのだけど(笑)
わたしは単純だったのでそれを信じてたけど、大人になってから姉妹全員が同じこと言われてたということを知った(笑)
でもね、ぼけてからも「誰でしょう!」というわたしたち姉妹の問いかけによく「みーちゃんや」っていってたからあながち間違いでもないのかも!と思っているのはわたしだけの秘密。